メリー・クリスマス

別れ際の「メリー・クリスマス」の声にその一角がロンドンになる
 
かつて見し洋画のシーンを思いつつ渡るは今日も変わらぬ鴨川
 
うたかたの消えて結ぶはテムズでもここでも同じ 人々の世も

 
今年はこれでおしまい、というとき、イギリスの方に「メリー・クリスマス!」と挨拶されました。一瞬、昔訪れたロンドンの街にいるような錯覚に陥りました。「そんなシーンが映画であったなあ」と思いながら、そしてロンドンの街と、町中を流れるテムズ川を思い出しながら、渡ったのは、相も変わらぬ京都の鴨川。「結局人の暮らしは本質的にどこでも同じなのだろう」と、方丈記の心境に至りました。

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