2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ハネムーン期を過ぎて

ハネムーン期を過ぎて時折曇る顔に 吾(あ)はただ教えることのみできる来日時のうきうき気分が消失しつつある生徒さん。そろそろショック期へ移行したようです。とても明るく礼儀正しい方なのですが、ふと寂しげな表情をされるようになりました。異文化に適…

眠れぬ母

異国にて暮らす息子が気にかかり午前二時にも母は眠れぬ一人っ子の生徒さんのお母様は、お国で息子さんのことを案じ、眠れなくてレッスン直前にお電話してこられました。お国は午前二時。多分日本は世界の果てのように思われているのだと思います。生徒さん…

お釣りのお札の渡し方

"I like it." と言いながら手を上げて お釣りのお札を数える真似する「日本では、買い物をすると、お釣りのお札をよく見えるように目の前にかざし、数えてくれる。I like it!」という生徒さん。この方に限らず、他の生徒さんにも好評です。しかし、五千、六…

短歌教室

「若い人、わかりますか」と問う声に われのことかと五秒後気づくおかわりは月に一回、短歌教室に参加しています。先生は八十二歳ですが、本当に頭が良くて、素晴らしい方です。生徒は十五人で、七十歳代以上の方が半分ぐらいを占め、四十代のおかわりは何と…

冷蔵庫のドア

エビチリを作る合間に冷蔵庫の ドアのギャラリーを眺めておりおかわりの趣味の一つは絵はがきを集めることです。それを知っている生徒さん、元生徒さん、友人たちが、よく絵はがきを送ってくれます。おかわり自身も時々買います。そして気に入った絵はがきは…

ここそこあそこ

「ここ」「あそこ」「そこ」でいいのに無理をして 「そちら」「あちら」や「こちら」で自滅すBさんは初心者ですが、少し勉強していて、「ここ」と丁寧に言いたいときは「こちら」と言う、ということを知っています。おかわりが「ここ」「あそこ」「そこ」と…

送り火

陸前の松を拒みし昨年の苦き思いに御霊(みたま)を送る今日は京都五山の送り火の日です。お盆にお迎えした魂を、大(二つ)、妙法、舟形、鳥居 の五つの山での送り火により、お送りします。 昨年の、京都側の陸前高田側への対応は、本当にひどかったし、無…

日泰寺にて

タイ文字の「釈迦牟尼陀仏」は 花満つる西方浄土の優しさを見す おかわりの亡義父は名古屋市の日泰寺(にったいじ)というお寺に眠っています。 文字通り、日本とタイ国の友好の証として、タイが仏舎利を日本へお贈りくださり、それを納めるために、地理的に…

皮算用

みん日を一割引で買えること知りて皮算用をしている おかわりは京都生協の組合員になっています。週に一度、夜にキャベツだの洗剤だの、重くてかさばるものをどんと持ってきてくれるので、重宝しております。ネットで注文するのですが、京都生協のネットショ…

内戦を逃れて

ボスニアを西へ逃れて行き着ける先は人魚姫の生まれし国クロアチアのことばも話すは 難民の時代をそこで過ごせしゆえなり数少ない果報者なるぞ彼(か)の父は 測量の業(わざ)を新地でも継ぐデンマークからの生徒さんです。でもデンマーク人ではいらっしゃ…

国立民族学博物館にて

カラフルなエビに横たわり南国の海に帰る旅なら楽しいかも ガーナでは、こんなカラフルなお棺に死者を安置するそうです。 静まれる展示室にて喧噪のカラチの町を感じてみんとす パキスタンの首都の雑踏を、しーんとした博物館で想像してみました。この車のつ…

暑い・・・

生きるのが精一杯の暑さへと戻りたき君の町は十七度 暑いです。連日36度の猛暑が続いております。ぐったりです。昨年まで私の生徒さんだった方が旅行でイギリスから京都へ来られ、この暑さを非常に楽しんだのち、帰国されました。彼女の住むランカスターの町…

着物ファッションショー

西陣の帯にて歩くモデルらを 見ながらざわめく中国語聞く 京都市内の西陣織会館というところへ行きました。夏休みに「伝統産業について調べてくる」という宿題(総合学習)が子どもに課され、子どもが「西陣織」を選択したからです。ちょうど15分間の着物フ…

富士山頂

東京の地下鉄のごとき混雑の富士山頂にて来光拝す 生徒さんが、富士登山に行かれました。登山ルートから山頂まで、大変な人込みだったそうです。「富士山はとても混んでいました。東京の地下鉄と同じでした」とのこと。写真を見せていただきましたが、本当に…