竜脳の香り

okawari312012-09-23

密林の枝の間(あい)より青き光
         射(さ)す月のごとく竜脳薫る

楊貴妃の愛せる香りはスマトラゆ来たりて戸口にわれを迎える

「匂い袋」作りに参加しました。実は「香道体験」と勘違いして参加したのですが、匂い袋は匂い袋で、楽しく、勉強になりました。
さまざまな香りの原料を組み合わせ、好みの香りを創り出します。原料と言っても、一種類ずつ成形加工されているので、比率が正確に測れます。私は「竜脳(りゅうのう」のさわやかで静謐な香りがとても気に入りました。スマトラ・ボルネオで産出される竜脳樹という木に結晶する樹液だそうです。結晶の仕方が、竜の鱗のようだということで、ついた名前だということです。
香りを合わせるときは、まず、何を表したいかをイメージするそうです。スマトラから運ばれて来たという竜脳、おかわりのイメージは「スマトラのジャングルの月夜」です。月の光が冴え冴えとジャングルを照らしている・・・そんな情景をイメージし、竜脳の量を6割にしました。
また、竜脳の香りは楊貴妃が愛した香りだということです。スマトラから(=ゆ)来たその香りが、今はうちの玄関で私を迎えてくれます。手のひらサイズの、大きくて迫力のある匂い袋です。
お教えくださったのは、京都御所近く、香老舗の松栄堂さんです。
http://www.shoyeido.co.jp/menu.html

読んでくださってありがとうございます。
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