2012-01-01から1年間の記事一覧

Gold Coast 6 土ボタル

宝石の山を見つけし盗賊の気持ちが分かる土ボタルの洞(ほら)ゴールドコーストの市街地から車で一時間、そして真っ暗な山道を懐中電灯で足元を照らしながら15分ぐらい歩くと、洞窟に行き当たります。その洞窟に入ると・・・天井や壁が無数の光で覆われているの…

Gold Coast 5 草間彌生

ピザの店探して夕に町に出れば ヤヨイ・クサマの水玉と遇(あ)う 草間彌生のアートとルイ・ヴィトンのコラボ、日本だけかと思っていたら、ゴールドコーストでもこの通り! お世話になった友人のお子さんが通う現地小学校の美術の先生は、ヤヨイ・クサマの大…

Gold Coast 4 予期せぬ贈りもの

日本語が今なお第一外国語という予期せぬ贈りもの受く今や中国人の進出が猛烈な勢いで進んでいるらしいオーストラリア。シドニーやメルボルンでは、公立小学校の児童のなんと8割が中国人、というところもあるのだそうです。しかし、そんな今もなお、オースト…

Gold Coast 3 ペリカン

アクビしてひっくり返してみせるのは 下くちばしの柔らかきさま訪れたゴールドコーストの海辺で、野生のペリカンの群れに出会いました。ときどきアクビをする様子がとてもユーモラス。長い首を背中に乗せて、「あ〜っ」とアクビをすると、下くちばしの袋が首…

Gold Coast 2 カンガルー

「わかったわ食べればいいのね」カンガルーは 寝そべりながらもサービスをするカランビン・ワイルドライフ・サンクチュアリというところでは、オーストラリアの動物たちが、自然に近い状態で保護されています。朝早く空港から直行したにもかかわらず、すでに…

Gold Coast1 サーファー

サーファーはしぶきの上の点になり南太平洋を縫いゆくおかわりの遅い夏休み、オーストラリアはゴールドコーストに、友人を訪ねてきました。短い旅行でしたが、とても楽しかったです。空港まで迎えに来てくれた友人が、まず見せてくれたのが、Tweeted Headと…

皮肉な「ありがたさ」

貧困のもつありがたさは将来を悩まずにすむところだとある レッスン中に生徒さんに教えていただいた、ジョージ・オーウェル(18世紀)のことばです。著書「パリ・ロンドンどん底生活」で、貧困に陥った人々は、目の前の生活が精一杯で、将来を考えてる余裕がな…

「落ちています」導入失敗

「落ちています」の導入のための十円を 踏んづけてニヤリポケットに入れる結果継続「〜ています」の導入のために、机の下に十円玉を落としておきました。レッスン中に、いかにもそのとき気づいたように、「あれ? 見てください。十円が落ちています」とやり…

深夜のお喋り

太平洋超えて話せば楽しくてあっという間に丑三つ時なり所用でアメリカの方とスカイプ電話。こちらは深夜、向こうは早朝です。すぐ終えるはずがなんだか楽しくなってしまって、あれこれ話していたら、草木も眠る丑三つ時に! こんなに起きていたのは5年ぶり…

チョコレート

「子は八人」と言えば一瞬フリーズし そのあと六つチョコレートくれる気心の知れた生徒さんの職場にレッスンに行ったら、お国(ヨーロッパ)のチョコレートを二つ出してくださいました。脳に染み込む心地よい甘さ・・・。とりあえず一ついただいて、もう一つは…

構文そっちのけ

例文によく聞く名を入れて示せば 爆笑で構文そっちのけこんがらがってくる文法を、少しでもわかりやすくするため、普段生徒さんからお聞きしているいろんなお知り合いのお話で例文を作って持って行きました。どなたがケチ(失礼!)だとか、どなたがどんなこ…

香りの貝

香の道守る一翼担うのはモザンビークに貝集める人アフリカに集められし貝は香炉より気体となりて和室を満たすきのうの続きです。匂い袋作り体験で、お香の原料が紹介されました。その中に「貝香」という原料がありました。巻き貝のふたで、昔は中国の南方で…

竜脳の香り

密林の枝の間(あい)より青き光 射(さ)す月のごとく竜脳薫る楊貴妃の愛せる香りはスマトラゆ来たりて戸口にわれを迎える「匂い袋」作りに参加しました。実は「香道体験」と勘違いして参加したのですが、匂い袋は匂い袋で、楽しく、勉強になりました。 さ…

中国より・・・

積み上げし関係破壊する映像を 見た日に届く「絵はがきください」「ザ・ドラ息子」「ここまで何しに来た?」という人もいましたが、仕事でも、プライベートでも、「とても尊敬できる」「私など及びもしない」中国の人に何人も出会ってきました。ほとんどの人…

ボルネオの魚

ボルネオの海にて原色極めつつ ややグロテスクな主役は泳ぐかつての生徒さんが、マレーシアはボルネオに旅行に行かれ、絵はがきを送ってくださいました。なんと鮮やかな、そしてなんと食欲をひきおこさない魚。珊瑚礁も真っ黄色だし、修正された写真じゃない…

ルーツ

フランスとアイルランドとインドとに ルーツを持てる豪州人なりどこの方かと思う、エキゾチックなお顔立ちのMさん。家系のルーツは歌のとおりです。オーストラリアの方々のルーツというのは、うかがうと、本当に世界的で、興味深いです。 また、そのようなル…

敬語不使用

「しましたか」と問われてムッとした友に 「よくやってるんよ」と力説しておくおかわりの友人は、東京で某大企業に勤めています。最近はコールセンター等を海外へ置く企業が増えているそうで、彼女もときどき中国のセンターへ連絡するそうです。現地の社員の…

タラスパソース

「タラスパのソースを買って帰ります」 フランス人の口に合うらし二日前のトンカツソースのフランス人とは違う方ですが、またもやフランス人です。タラコスパゲティーのレトルトソースを温サラダにかけて食べると絶品なんだとか。言われてみればそうかもしれ…

第三の目

パソコンの上部の小さき第三の目に見つめられて姿勢を正す スカイプのビデオカメラで話すとき、相手の方のお顔を見て話しているつもりでも、お相手が見ている私は、PC上部の小さなカメラにうつった私なのだと、はっとして姿勢を正すことがよくあります。 イ…

トンカツソース

料理にはソースが命という国の人がトンカツソースを買い占む フランス人のAさん。もちろん食には一家言あります。しかし・・・トンカツ、お好み焼き、たこ焼きにかける、あのトロリとしたトンカツソースは「とてもおいしいです!」だとか。帰国前にどっさり買っ…

ハネムーン期を過ぎて

ハネムーン期を過ぎて時折曇る顔に 吾(あ)はただ教えることのみできる来日時のうきうき気分が消失しつつある生徒さん。そろそろショック期へ移行したようです。とても明るく礼儀正しい方なのですが、ふと寂しげな表情をされるようになりました。異文化に適…

眠れぬ母

異国にて暮らす息子が気にかかり午前二時にも母は眠れぬ一人っ子の生徒さんのお母様は、お国で息子さんのことを案じ、眠れなくてレッスン直前にお電話してこられました。お国は午前二時。多分日本は世界の果てのように思われているのだと思います。生徒さん…

お釣りのお札の渡し方

"I like it." と言いながら手を上げて お釣りのお札を数える真似する「日本では、買い物をすると、お釣りのお札をよく見えるように目の前にかざし、数えてくれる。I like it!」という生徒さん。この方に限らず、他の生徒さんにも好評です。しかし、五千、六…

短歌教室

「若い人、わかりますか」と問う声に われのことかと五秒後気づくおかわりは月に一回、短歌教室に参加しています。先生は八十二歳ですが、本当に頭が良くて、素晴らしい方です。生徒は十五人で、七十歳代以上の方が半分ぐらいを占め、四十代のおかわりは何と…

冷蔵庫のドア

エビチリを作る合間に冷蔵庫の ドアのギャラリーを眺めておりおかわりの趣味の一つは絵はがきを集めることです。それを知っている生徒さん、元生徒さん、友人たちが、よく絵はがきを送ってくれます。おかわり自身も時々買います。そして気に入った絵はがきは…

ここそこあそこ

「ここ」「あそこ」「そこ」でいいのに無理をして 「そちら」「あちら」や「こちら」で自滅すBさんは初心者ですが、少し勉強していて、「ここ」と丁寧に言いたいときは「こちら」と言う、ということを知っています。おかわりが「ここ」「あそこ」「そこ」と…

送り火

陸前の松を拒みし昨年の苦き思いに御霊(みたま)を送る今日は京都五山の送り火の日です。お盆にお迎えした魂を、大(二つ)、妙法、舟形、鳥居 の五つの山での送り火により、お送りします。 昨年の、京都側の陸前高田側への対応は、本当にひどかったし、無…

日泰寺にて

タイ文字の「釈迦牟尼陀仏」は 花満つる西方浄土の優しさを見す おかわりの亡義父は名古屋市の日泰寺(にったいじ)というお寺に眠っています。 文字通り、日本とタイ国の友好の証として、タイが仏舎利を日本へお贈りくださり、それを納めるために、地理的に…

皮算用

みん日を一割引で買えること知りて皮算用をしている おかわりは京都生協の組合員になっています。週に一度、夜にキャベツだの洗剤だの、重くてかさばるものをどんと持ってきてくれるので、重宝しております。ネットで注文するのですが、京都生協のネットショ…

内戦を逃れて

ボスニアを西へ逃れて行き着ける先は人魚姫の生まれし国クロアチアのことばも話すは 難民の時代をそこで過ごせしゆえなり数少ない果報者なるぞ彼(か)の父は 測量の業(わざ)を新地でも継ぐデンマークからの生徒さんです。でもデンマーク人ではいらっしゃ…