2013-01-01から1年間の記事一覧

真摯な目

ペン持ちて吾(あ)を見つむる目の真摯にて わが娘にもかくあらまほしおかわりには中高生の娘が2人おります。上の娘と2つ3つしか変わらない、大学生の交換留学生たち。おかわりの顔を見て一言も漏らさず理解しようとする姿勢は、真剣そのもの。「我が娘もこ…

いとこ婚

いとこ婚を厳しく批判する人に言ってみる「夫はいとこなんです」「てもいいです」の練習で、「国ではいとこと結婚してもいいですか」と尋ねると、「だめです!」「子どもに障害が出ます!」と、批判の嵐が起きました。いとこ婚を家族同士の結婚であると見な…

あんまりなひらがな

いくら辞書を見てもわからぬお便りの 「ぺっとぼとる」や「びにいるぶくろ」お子さんがもらってこられるプリント類。カタカナは難しいだろうと、外来語もひらがな書きです。お母さんである生徒さんは、「辞書を見てもないんです!」と一苦労です。読んでくだ…

突き

幾度かの「突き」を受けることできぬ日の 痛みに耐えるごとく終わりゆく「突き」とは空手でパンチのことです。今日は何度か受けた精神的な「突き」を受ける(防御する)ことができず、タフな一日となりました。気を取り直してあしたを迎えます。読んでくださ…

沖縄

「沖縄の海と和食の組み合わせは天国です」と君は飛びゆくオフが取れて、ご家族で沖縄旅行に行かれる生徒さんです。「南国沖縄の青い海…そして和食…パラダイスです!!」と夢見るようにおっしゃいます。「沖縄料理はこのへんの料理とだいぶ違いますよ。」と言…

確率

君の専門という経済の確率の問い娘(こ)と考える ある生徒さんの専門は、経済学です。必要語彙を知っておこうと、その分野の本を読みつつあるおかわりですが、「そういえば高校の頃、こんな確率の式があったなあ〜」とそれからン十年たった頭をフル回転。娘…

ヘッドフォンのマイク

ヘッドフォンのマイクはパフェ用スプーンなり 気づかずレッスンの半分終える 冗談好きな生徒さんとスカイプレッスン。普段はお互いヘッドフォンやマイクを使わず、じかに話しているのですが、その日はご自宅が工事中でやかましく、聞こえにくいからと、ヘッ…

ごめんなさい

祖母はもういないと言えば丸い目で 小さな生徒は「ごめんなさい」とおかわりの年齢では、普通は祖父母はすでに他界しています。でも、小さな生徒さんと話していたときのことです。久しぶりにおばあちゃんが遊びに来て、大喜びの生徒さん。「先生はおばあさん…

抜き打ちテスト

堂々の体躯を持てるラガーマンに 抜き打ちテストのタックルをする趣味でラグビーをされている生徒さん。本当に大きな体つきです。でも抜き打ちでテストをすると、「ああ…」と頭を抱えてしまわれました。「これも、これも、勉強したのに…」と。まるでおかわり…

時候の挨拶

プリントの時候の挨拶が詩的すぎて 「さて」までにすでに二時間かかる レッスンに行くと、生徒さんはお子さんの学校のプリントを手に、「日本のお便りはなんて詩的なんだ!!」と感動の表情をみせていらっしゃいました。そこには「春の暖かな日差しの中、チュ…

キティちゃん

キティちゃんのリュックを抱えて幼稚園へと 急ぐはマッチョな大男なり学生時代にはラグビーをされていたという、がっしりした見上げるような大きな生徒さん。小さくてかわい〜いキティちゃんのリュックを小脇に抱えて、お子さんのお迎えに幼稚園へ駆けて行か…

本能寺

信長の墓前にスーツの男ありて 微動だにせぬ明日は戦か その緊張感あふれる様子におかわりの気持ちも引き締まる思いでした。読んでくださってありがとうございます。 にほんブログ村

〜ながら〜

「バンジージャンプをしながらコーヒーを 飲みます」 と聞きコーヒー吹き出す某大学のプロフェッサーである生徒さん。おかわりより年上で、ずっと偉い方です。初級の「〜ながら〜」の練習で、例文を作っていただくと、いきなり爆笑ものが出てきました!! コー…

シンガポール旅行 その6

子は英語父母は日本語を話す家 人生を賭(と)する実験なるや実はシンガポールに行った目的の一つは、長年向こうに住んでいる友人夫婦を訪ねることでした。日本企業の現地法人に勤めるご主人のご都合で、好むと好まざるとにかかわらず住んでいらっしゃるわけ…

シンガポール旅行 その5

たくましく眉濃き人のしなやかな 踊りを見つめる「男か女か」シンガポールからマレーシアのジョホールバルへ日帰り旅行をしました。4人のダンサーによるマレーダンスを見学。「え、あの人、男の人?女の人?」と日本人で話題に。がっしりしたたくましい体躯…

シンガポール旅行 その4

肉卵ご飯に野菜あらゆるもの カレーの味付けリトル・インディアシンガポールは多民族国家ですが、その一つがインドの人たちです。地下鉄にはちゃんと「リトル・インディア」という駅もあり、たくさんのインド系の人たちで賑わっています。そこで食べた昼ご飯、…

シンガポール旅行 その3

ココナツを割ってもらってストローで 飲めり塩分なきアクエリアスとてもやさしい自然な味ですが、はっきり言って、物足りない。おいしくない。でも現地の人はおいしそうに飲んでいました。読んでくださってありがとうございます。 にほんブログ村

シンガポール旅行 その2

日本(にっぽん)の首相のくるくる代われるを いさぎよきやと褒むる人あり シンガポールの町でタクシーに乗ったときのことです。運転手さんはおかわりが日本人だと知るや、「日本の政治家は権力に固執しないからいさぎよくていい!」と褒め出しました。日本…

シンガポール旅行 その1

関空ゆチャンギへ向かうチケットは ホテルの如き値 隔世の感 3月のある週末にシンガポール旅行に行きました。関西空港からシンガポールのチャンギ空港まで、LCCのジェットスター航空の航空運賃はなんと片道1万円!燃油代、スーツケース預け代、税金などを入…

ボーカロイド

発表者の軽口を笑うは吾(あ)のみなり 若き男(おのこ)ら真剣である クラシックゆ進化を遂げたる新しき楽器なるらし ボーカロイドは 新しき楽器の正体はパソコンのファイルの中の十二本の帯今日、ヤマハの剣持秀紀さんという方が「電子の歌声 ボーカロイド…

空気清浄機

ドイツより来たりてぜん息の子の母は 「空気清浄機はダイキン」と言う おかわりの子もそうですが、ぜん息の子を持つと、親は本当に大変です。夜、どうすれば子どもが穏やかに眠れるか、とても気になります。そんな中、あるドイツの方に「ダイキンのエア・フィ…

いちびり

準備せしどの語彙よりも「いちびり」を 今日の君は喜びメモをする論文も日本語で書かれ、文献も日本語で読まれる上級の生徒さん。準備として、彼に役立ちそうな語彙をそろえますが、今日のレッスンで一番気にいってくださったのは、偶然出てきた「いちびり」…

正しいと言えば…

「正しいです」と彼に告げれば彼女から 賞賛とハグと額へのキス カップルでレッスンを受けてくださっている方です。おかわりよりずっとご年配なのに、とっても若々しくて素敵なお二人です。ご趣味で日本語を練習されています。助詞の用法に四苦八苦されてい…

下宿

こたつから手をのばしたら何なりと 取れし六畳間ふと懐かしい今日も雪が積もって寒い一日でした。大学生のとき、こんな日は下宿の六畳間のこたつに入りっぱなしで、ひたすら本を読んでいたなあと懐かしく思いました。介護も育児もなく、自分の未来だけが関心…

道綱の母

貴公子の面影をもつ異国人の偲ぶは藤原道綱の母 歴史がご専門の生徒さん。すらりとした長身で、烏帽子が似合うかも、と思わせるほど上品で、お公家さんのような風情をお持ちです。歴史の中でも、日本の平安史にとてもお詳しいです。蜻蛉日記に偲ばれる、作者…

頭が悪い

「頭が悪い」とうことばおかしくて 目を丸くして吹きだしている どうしてかなあ。「『頭がいい』の反対は『頭が悪い』ですか」と聞かれたから、「はい、そうです」と答えると、一瞬目を丸くして、そのあと爆笑されました。英語圏の方です。英語との関係で何…

同じことを聞かれても

あんなにも練習せしことをまるで今日 初めて聞いたように問いくる あんなにも練習せしことをまるで今日 初めて導入するごとく説く どんなにも説明受けてもパソコンがわからぬわれは 君の気持ちわかる 20年ほど前の養成講座生時代、先生が「一回教えて『教え…

「十年間よんでくれてる友がいてとうとう会うの」 「ええっ!十年も!?」 というわけで、十年近く「遊びに来て来て」と言ってくれていた友人を訪ねていくことにしました。メールや手紙で友人関係のメンテをするのがわりと得意なおかわりには「十年会わなくて…

サイクロン

肩越しに見える南の椰子の木は 暴風に耐えてひたすらふんばる 今日は南半球の方とスカイプでのレッスンがありました。ここ3、4日、外には出られないほど巨大なサイクロンが来ていたそうです。寒い京都から、せめて「暖かさ」を見せていただこうと、生徒さんの…

絵はがき

ナミビアゆ来たるカードは波打てり サバンナを風が吹き過ぐように絵はがきの濡れて成田に届きぬを乾かしてくれる人の温かさ 元生徒さんに、ナミビアから絵はがきをいただきました。途中で濡れたのを、成田の郵便局で乾かしてくれたようです。乾いているけれ…